距離は関係なかった
最高のいちごと出会った。最も共鳴しあう日本酒との組み合わせ
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 栃木県宇都宮市のいちご園「ベリー・ファーム・ケイ」を経営する野口圭吾氏とお出会いしたのは、平成19年のことだった。
 栃木県はいちごの出荷量全国1位の産地で、野口さんの「トチオトメ」は、その中でも高い評価を得ておられた。低農薬栽培で完全に熟してから出荷し、百貨店では24粒1万円で販売されているほどである。

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 私たちの地域、京都丹後は、3年連続でコシヒカリの食味ランキング「特A」を獲得している。山から流れた水は冷たく清らかで、冬は雪深く厳しい環境が美味しい米を育てていると考える。
 竹野酒造ではこの丹後で育てられた米を使い、様々な酒を醸造してきた。その中でも野口氏のいちごがもっとも共鳴し合うにはどういった酒と合わせればいいのか?純米か、吟醸か、本醸造か...1年がかりで調べたのである。その結果、純米酒「祝蔵舞」が野口さんのトチオトメの魅力を引き出すのに最も適していることを発見した。

自然の恵みは混ざり合った。その距離を超える至高の出会い
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 この純米酒に使用される「」は、京都府丹後農業研究所が研究を重ねて生み出し、弥栄町野間地区の藤原薫氏らが栽培はしているものである。野口氏のトチオトメ、藤原氏らの祝、これらに対する最高の努力と愛情が掛け合わさったのだ。そして、この祝蔵舞に1粒1粒点検洗浄したトチオトメを漬け込み、熟成、できあがったのがイチゴリキュール「きょうおとめ」である。
 県境を超えた品に、国からも評価をいただいた。このほど「農商工等連携事業」の認定を受け、上海で開催された商談会にも出品する運びとなった。

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 きょうおとめは極めてまろやかな味わいで、甘酸っぱいいちごの風味が漂うリキュール。いちごの甘みと酸味が純米酒「祝蔵舞」の力強さと出会い、芳醇な仕上がりとなった。ぜひ、栃木のトチオトメと丹後の純米酒が醸す、至高のハーモニーを楽しんでいただきたい。
 栃木と丹後は遠い。しかし、各々の自然の恵みが出会い、味・香りともすばらしい酒が出来上がったと自負している。人々と自然の恵みが混ざり合うことに、距離の長さは無関係であった。

きょうおとめ

超高層ビル、高級ホテルの最上階にて楽しんでいただきたい酒。しかし、その味だけで終わるにはあまりにも勿体ない。きょうおとめの背景にあるものを知っていただきたい一品。

品名 きょうおとめ
原材料 日本酒(祝蔵舞)、いちご(とちおとめ)、果糖
アルコール度数 12度